バーカー符号

概要

バーカー符号(Barker Code)は、同期やパルス圧縮などに用いられるサイドローブにて自己相関の低い符号.最大13の長さまでであることが知られる.
Facebookシェア Twitterツイート LINEで送る このエントリーをはてなブックマークに追加
この章を学ぶ前に必要な知識
0
効果
  • 時間的に信号が遅れても適切なずれを見つけやすい
  • 誤ってずれたところに反応しない
  • サイドローブの自己相関が低い
ポイント
  • バーカー符号の長さは最大13で、その符号の形は全て知られている

解 説

バーカー符号(Barker Code)は、同期やパルス圧縮などに用いられるサイドローブにて自己相関の低い符号. すなわち、バーカー符号は自身の符号が少しずれた自分の符号と掛け合わせると全く反応せず、ずれがないときのみ強く反応する符号. 全てのバーカー符号(コード)はわかっており、 最大13の長さまでであることが知られる. パルス圧縮や同期などが用途としてあげられる.
バーカー符号
バーカー符号概要図
バーカー符号は、±1の値で表現される信号で、以下の式の値が\(j \neq 0\)で0または-1になり、\(j = 0\)のときに高い値を出す符号. $$C_v = \sum_{j=0}^{N-v} a_ja_{j+v}$$ 上記の式は、\(v\)だけ符号がずれて自身と掛け合わせた時にどのような値になるかを計算している. この式の値が\(j\neq 0\)で0または-1になるように小さくしている. そうすると符号が仮に誤ってずれたりしたとしても簡単にまた的確に検出することができる.
バーカー符号詳細
バーカー符号 N -7のときの例
バーカー符号 N -7のときに その他Cvの値を計算したときの値. 一致している時のみ強く反応し、 それ以外は0または-1になっていることが確認できる
この章を学んで新たに学べる
Comments

Reasons
>>隠す