可逆圧縮と非可逆圧縮

概要

可逆圧縮と非可逆圧縮について解説しているページになります.難しいことはなく、可逆圧縮は圧縮したものを再度元に戻す時に完全に復元できる圧縮、非可逆圧縮は一度圧縮すると元に完全には戻せない圧縮のことをさします.
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この章を学ぶ前に必要な知識
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効果
  • 可逆圧縮は圧縮前を完全に復元、非可逆圧縮は完全には復元できないがより圧縮できる
ポイント
  • 非可逆圧縮は細かい情報を捨てる代わりにより圧縮できる
  • 大した値の違いがなかったり、人間には気にならないレベルの細かい違いを捨てる
  • 可逆圧縮は必ず復元できるように圧縮するのでアルゴリズムとデータの状態によってはあまり圧縮できないときがある

解 説

・可逆圧縮は圧縮したものを再度元に戻す時に完全に復元できる圧縮 ・非可逆圧縮は一度圧縮すると元に完全には戻せない圧縮 のことをさします. 簡単な例をあげるとすると 可逆圧縮 1111111を1が7個並んでいるので17と書くとすると表現が短くなります. 逆に17が圧縮後の表現として渡された場合は、そこからもとの数字列が 1111111であったことが容易にわかります. このような圧縮がいつでもできるわけではなく、 非可逆圧縮と比べるとやや圧縮の効率が落ちるのは避けられません. これらは自分が使うアルゴリズムとその圧縮したいデータの状態に強く依存して決まります. 非可逆圧縮 非可逆圧縮では、完全に元の情報に戻すことは目指さずに大体合っていれば、または人間が気にならなければOKという方針で圧縮します. そのため情報は完全には復元できず、圧縮の段階で情報を捨てていくことになります. 例えば1111111は可逆圧縮なら17とできましたが、 もし1213121を先ほどのようなアルゴリズムで可逆圧縮をしてもあまり表現を短くできなさそうです. そこで非可逆な処理として情報がなくなることを覚悟して、1213121を1111111とほぼ同じと考えて17と表現してしまえば、可逆圧縮より効率のいい圧縮をすることができます.これが非可逆圧縮の処理になります.今回このような処理ができるためには2や3は1と扱ってもあまり変わらないというのが前提になっています.この差が大事である場合はこのような圧縮はできません. 繰り返すように17から1213121は復元できません.
可逆圧縮と非可逆圧縮とは
有名な可逆圧縮と非可逆圧縮の例を以下にあげておきます 可逆圧縮 ・LZH ・ZIP ・PNG ・GIF 非可逆圧縮 ・JPEG ・MPEG ・WMA ファイルを一つにまとめるアーカイブ関連はどう情報を捨てて良いかの指標がないため可逆圧縮になります.
主要な圧縮ファイル拡張子
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